私が接客業を始めたのは高校のアルバイトの時……
それから15年以上の月日がたちました。
私は接客業を始めたばかりのあの頃に比べて、いろいろと成長できたことがあります。
接客業は誰にでもできる仕事というイメージがありますが、実はとっても大変なお仕事なんです。この記事を読んでいる皆さんもきっとそう思っているはず。
つらいから辞めたいと思っている人もいるでしょうし、これからやってみようという人もいるのかな？
私もつらくて辞めたいと思ったことはたくさんあります。
販売員だったらお客さまから無視されるなんて日常茶飯事ですし……。
でも、長いあいだ接客業を続けてきてプラスになったこともたくさんあって、今はがんばってきて良かったな……とも思っています。
今回はその、接客業をしてきてプラスになったこと、成長できたことをピックアップしていきますね。
接客業はつらいのか？
先ほど少しお話したように、もちろん私もずっと楽しいだけでは無くて、たくさんの悲しいことやつらいことがありました。
特に接客業は人と関わるお仕事、世の中にはいろんな人がいますよね。
そして誰にでもできるというイメージから、接客業は下に見られがちのような気もします。そのため、心無い人からのきつい言葉や態度を受けたりしてしまい、接客業がつらいと感じ、辞めたくなるのです。
接客業をしてプラスになったこと
たびたびつらくなり、接客業を何度もやめようとしていた私ですが、そういいながらもいまだに接客業を続けています。
まだまだ学ぶべきことはたくさんある未熟者ですが、今は接客業における楽しさを見つけていますし、明らかに以前の自分より成長ができていると実感しているので、もうしばらくはこのまま接客業を続けるつもりです。
ですが、少しずつ在宅での仕事にシフトして、接客業の時間を減らそう作戦を実践中です（笑）
そんな私が接客業を続けていくうちにプラスになったこと、成長できたことを紹介します。
①人見知りが克服できた
以前の私は、人と話すのが苦手で、自分の発言ひとつひとつに勇気を絞っていました。
すごいドキドキするんです、人と話すときに。
そして会話も浮かばないという……。
さすがにそんな状態からだと、これはすぐに克服！とまでは行かなかったですが、まず「仕事」と割り切ることで「お客さま」と話ができるようになります。
話と言ってもマニュアル通りなやつです。
「お弁当は温めますか？」とか「ご注文は何になさいますか？」みたいなやつ（笑）
でもそれはドキドキせずに話すことがすぐにできたんですね。
しかし、「お客さま」と「店員」の接客モードになった時に話せる会話しかできないまま、長い年月がたったのですが……（笑）
一番の転機はアパレル販売員になった時！
このアパレルに限らず、販売員ってお客さまとの会話が基本になるんですよ。
なぜ人見知りの私がこのアパレル販売員になったのか！？と思うでしょ（笑）接客しなさそうなお店を選んで面接を受けて、そこからガッツリ接客をするお店に移動することになった感じです。
でもこれが良い経験になりました。
お客さまとの会話を重ねることで、だんだんとお客さまとマニュアル通りではない会話をできるようになったのです。
もちろん、最初はうまく話せずにお客さまと変な雰囲気になったりもしましたが……(笑)
でも、今ではだいぶお客さまとの信頼関係を築けて、世間話までできるように。
お客さまだけではなく、友達の集まりや通りすがりの人に話しかけられたときなど（笑）でも会話でドキドキすることはなくなりました。
以前の私だとまったく考えられないですね～。
②友達の輪が増えた
そして接客業ってわりと周りも同じ年代だったり、似たような人が集まりがちだと思います。
そしてお互いに接客業をしているからこそ、同じ悩みを持っていたり、会話が好きな人も多かったりするんです。
そのため接客業は職場での友達を作りやすいんじゃないかな～と思います。
もちろん働く場所にも寄ると思いますが……。
私もファーストフード店やコンビニ、ファミレスなどをいくつかアルバイトで入って、そして現在のアパレル販売の会社に就いたのですが、そこここの職場で仲良くなった友達がいますよ～。
そして今もたまに遊んだりしてなにかしら親交があります。
16歳の時にバイトで働いたファミレスで仲良くなった先輩方とは15年を越える付き合い！いろんな人に出会って、いろんな人と仲良くなることで自分の世界も広がったと思います。
③そこから結婚相手を見つけた
そして友達の輪が広がることで、今の夫とも出会えることができました。
アパレル関係で仲良くなった先輩から紹介してもらったのです。
そして無事に子どもにも出会えました。
私がアパレル会社に就職をしていなかったら、この人とも子どもとも出会っていない人生があったんだ……と考えると、なかなかに感慨深いですよね。
これが一番のプラスになったことなんじゃないかな～と感じます。
④メンタルが強くなった
そして、接客業を続けていくと、けっこうひどい仕打ちを受けたりもします。
最初に少しお話しましたが、接客業って下に見られがちだと思うんですよね～。そのためほかの職種よりもつらいことが多いんじゃないかな？
特にコンビニとか、こわいおじさんからヤイヤイ言われて泣いたこともたくさんありました。
アパレル販売はお客さまに声をかけなきゃいけないけど、たいていの人は無視します（笑）
ドキドキしながらお客さまに声をかけるけど、結局スルーみたいな場面で何度も落ち込みました。
でも今はそこからメンタルも鍛えられて、ちょっと無視されたくらいじゃなんとも思わないし、反応してもらえるまで切り口を変えて声をかけてみるという嫌がらせみたいな接客までするように！
いや、きちんとお客さまの様子を見ながら行けそうなときにチャレンジするくらいで、嫌がっているお客さまには声をかけずに見守る感じですよ！（必死）
でも、ちょっと強い口調で何か言われたときは心臓がドキドキしちゃいますが……。
少し前もそういうことがあって、以前の私だったらすぐに逃げていたのですが、今は「きちんと対応しなきゃ……！」という気持ちが大きくなり、接客を続けて、そのお客さまの出身地と職業を聞き出し「また来るわ」とのお言葉までいただきました。
成長した……！
⑤対人スキルが得られた
人見知りから抜け出したら、次は対人スキルを得ることができました。
いや、まだまだ下のレベルの方にはなりますが……。
お客さまとの会話を続けることで、「何の話題」を「どのようなリアクション」で話す、ということが自然と身に付きます。
そこからお客さまが「何を求めているのか」、「自分に何をしてほしいのか」などの願望を見極めることと、「お客さまの会話を引き出す」ことも以前の自分に比べるとレベルアップできているかな～と感じます。
ですが、上司はもっと早く的確にお客さまの要望を聞き出し、自信をもってお客さまに似合う洋服を進めていますし、友達はいつもお客さまとお友達のように楽しく会話をして接客をしています。
その尊敬する人たちはやっぱりプライベートでも引き込まれる会話をしているので、私もそのレベルまで対人スキルを磨きたいな……！と日々模索中です。
接客業はやっておいて損はない
いろいろとマイナスイメージがある接客業。
ですがつらいことばかりでもありません。その後、生きていくうえで必ずプラスになることもたくさんあるのです。
アパレル販売歴が一番長いので、それをメインに語る感じになっちゃいましたが、ファーストフード店やコンビニ、ファミレスでも経験を積みプラスになったことがたくさんありますよ。
接客業というくくりの中で、お客さまに接客をすることは共通なので。
どのお仕事に就いても成長は必ずしていくものですが、接客業でも成長することはたくさんあるのです。
あなたのしている接客業もきっと今後プラスになってくることでしょう。
また、接客業がつらくてたまないのであれば別の道を探してみるのもひとつの手です。
あなたにもいろんな可能性がありますよ！
