新しい仕事を始めると、誰だって最初から完璧に仕事をこなすことってできませんよね。
アパレル店員歴10年の私、接客きみ子もいまだに完璧に仕事をこなせていないです。
それでいいのか……(笑)
いろいろな接客業を経験してアパレル店員へと就職したのですが、新人の頃は特に失敗ばかりしていました。
それを思い返してみると、今だったらこう対応するな……というものばかり。
そんな私のアパレル店員としての失敗談を、今回はピックアップしてみます。昔の私に今の私のフィードバックも付け加えて(笑)
私がやらかしたアパレル店員での失敗談
それでは、私が山ほどやらかしたアパレル店員としての失敗談の中から、特にひどいものをフィードバックと一緒にいくつか紹介していきますね。
女性2人連れのお客さまの一人に「お母さま」と言ったらお姉さんだった
私は、駅チカの商業施設のレディースアパレルショップで働いています。
20代から30代をターゲットとしているお店なのですが、服のデザインも幅広く取り揃えていてプチプラなので、10代から年配の方までと客層も幅広いお客さまがご来店してくれます。
もちろんご家族でご来店される方も多く、その時接客をしたのは30代~50代くらいの女性の2人連れのお客さまでした。
最初に言い訳なのですが、女の人って年齢不詳な人多くないですか!?
私、女性の年齢を当てるのすごく苦手なんです……。
が!そんな言い訳をしても120%私がきちんと接客できていなかったために起きてしまった失敗なのですが……。
はい、そのお客さまの1人に「お母さま」と呼んでしまったのです。
特に呼んだ時にリアクションはされませんでしたが、その後に「お姉ちゃん」とお客さま同志の会話で出てきたのです……!
姉妹でお買い物に来ていたのに、私1人の方に「お母さん」と呼んでしまったのです!!
今思い出しても失礼すぎる!!
お客さまはきっと「母じゃなくて姉なんだけど……。それって老けてるってことよね?」とイヤな気分になったに違いありません。
せっかく楽しくお買い物をしていたのに、私の失敗で一気に楽しくなくなったかもしれません……。
今の私ならこう対応する!
接客業をされている人ならばもうお分かりかと思いますが、グループでご来店されたお客さまは、メインで服を見られている人を「お客さま」と呼び、ほかの人は「お連れさま」と呼ばなくてはいけませんね。
もし接客をしているうちに距離が近くなって、関係性がハッキリとわかっている場合に限り、「お母さま」や「お嬢さま」と呼んだりもしていますが……。
基本的に「お連れさま」で統一するのが確実でしょう。
「彼氏さん」や「旦那さま」などもつい呼びがちですが、関係性が確実にわかっている場合にだけ呼ぶようにすることが大事。
実はまだ付き合ってなかったり、彼氏じゃなくて兄弟だったり、はたまた不倫相手だったり……とそれぞれの事情があることも!
雨の日に「どうせ汚れるから……」と汚れた古い靴を履いて出勤
次はスタイリングの失敗談になります。
スタイリング、すなわちコーディネートですが、アパレル店員とは切っても切れない関係ですよね。いまだにスタイリングは失敗ばかりしていますが、これでも昔よりはかなりマシになりました……。
マシになってなかったら逆にヤバいですね(笑)
そんなひどいスタイリングの失敗ばかりしていた新人時代。
私が思い返して一番ひどいと思ったのは、雨の日に「どうせ汚れるから……」と汚れた古い靴を履いて出勤したことです。
もちろん、店頭に立つ用のキレイな靴なんて持ってきていません(笑)
梅雨の時期だったのですが、数年前に購入した白色がグレーになるくらい汚れたサンダル……というかぞうりを履いて出勤したのです。
本当、思い出すとひどすぎる(笑)
私の黒歴史です(笑)
当然、出勤した瞬間店長からの呼び出し。
「その靴は何?」「どうして履いてきたの?」と質問攻め。
「雨だったから汚れてもいい靴で来ました~」と平然と答える当時の自分……。
言うまでもなくその後に説教が続きました……。
今の私ならこう対応する!
これは「トータルでスタイリングを考えて、完璧な姿で店頭に立つ」ことが正解ですよね。
アパレル店員は動くマネキン。
お客さまが魅力に感じるスタイリングで店頭に立たなければいけません。
まかり間違っても薄汚れたぞうりなんかで出勤してはいけませんよね(笑)
そんなアパレル店員を見て、誰が「ステキ!マネしたい!」と思うでしょうか。
薄汚れたぞうりとまではいかなくても、靴の汚れってけっこう見落としがちだったりもします。どんなにオシャレな服を着ていても、靴が汚れていたら残念なスタイリングになってしまうのです。
頭のてっぺんから足の先まで、完璧にオシャレにスタイリングをして店頭に立つ意識で日々出勤しましょう!
洋服1点を5円で売った
私が初めてアパレル店員として仕事をしたお店は、そこそこ栄えている土地の大きな店舗でした。世間の休日となるとすぐにレジに人が並ぶくらいの規模です。
そんなピーク時にレジを任された私。
まとめ買いされたお客さまの、その中の洋服1点を5円でレジ打ちしてしまいました。
その時は気付かずに、後から売り上げレポートを見て異変に気付いたスタッフが調べると、私が打ち間違えていたという……。
5円の洋服、安すぎです。
今の私ならこう対応する!
この失敗をしてしまった原因は、ピーク時のレジを任された私が焦ってしまい、「5%引き」にするところを「5円」と打ち間違えたことでした。
お客さまがレジに並ぶと、つい焦ってしまいますよね。
アパレルだと服を畳んだりする手間があるため、余計「早くしなきゃ……!」と焦ってしまいます。
ですがやはり焦ることは、心の余裕がなくなって失敗に繋がりやすいです。
金銭授受の失敗は、時にお客さまからの信用を一気に失ってしまうこともあるので、焦らずにひとつひとつ金額や割引率、そして点数の確認を行いましょう。
体がふくよかなお客さまに「体の面積が大きいので……」
いや、これほんとひどいですよね。
体のふくよかなお客さまがキャミソールタイプのワンピースを気になってくださったんです。
でもサイズがちょっと厳しそうだなぁ……と感じてしまいました。
ですがそれを直球でお客さまに言えるわけでもなく、お客さまが試着したいとのことだったので試着室へと案内しました。
そしてなんとか着ていただいたのですが、見るからにパツンパツン……。
「やっぱり小さいですか?」とお客さまに聞かれた私は、どう答えていいかわからずに「うーーーん……そうですね……。体の面積が大きいので……」と言ってしまったんです!
ふくよかな体のことを当時の自分の力量で最大限に丁寧に言ったみたいです……。
そのお客さまは友達と2人連れで来ていたのですが、私がそう言った瞬間2人は「えっ」となって微妙な空気に……。
ですがお連れさまの友達がズバッというタイプで「お姉さん困ってるじゃん!無理無理!諦めな!」と笑いながら言ってくれて、お客さま自身も良い人だったので事なきを得たのですが……。
これってクレームくるレベルの失敗ですよね……。
今の私ならこう対応する!
この失敗はたびたび思い出しては、なんて言えば正解だったんだろう……と考えていました。
でも、サイズが合わないのを無理やり試着するお客さまってけっこういたりします。
そういう時は、服の丈や袖に焦点を当てます。
もうワンサイズ大きくすると丈(袖)が長くもなるので、そちらが安心して着ていただけるかもしれません。
こうお伝えすることでスムーズにワンサイズ上をオススメできます。
それに今はわりとゆるっとしたスタイルがトレンドになってもいるので、
もうワンサイズ上げると、今年トレンドのゆるっとした着こなしにも着ていただけますよ。
なんかもいいですね。
上のサイズがない場合だと「(袖)丈はいかがですか?」とお聞きすると、ふくよかな人は腕やお腹が見えたりすることを嫌う人も多いので「少し短いかも……」と客観的に判断してくれることが多いです
後は「バストはきつくありませんか?」とバストを限定すると聞きやすいです。
これまでたくさんの人を接客してきましたが、お腹や体が「大きい」と自分で言いにくいお客さまでも、「バストが大きい」とは比較的に言いやすい人が多いようです。
ただ、中には本気でバストが大きいことを悩んでいらっしゃる人もいますが……。
私が接客を重ねた経験からいくと、普通体型でバストが大きい人だと本気でバストに悩んでいる人が多いようでした。
全体的にふくよかな人は「バストが大きくてらっしゃるので、きつくありませんか?」と尋ねても特に気分を害されませんでしたよ。
こんな失敗を重ねながらアパレル店員として成長しました
私がやらかしたアパレル店員での失敗談……。
本当にひどいものばかりでしたね。
10年という長い月日の間に楽しく接客したお客さまはたくさんいますが、そうではなかったお客さまもたくさんいるのです。
しかしアパレル店員としての月日を過ごしていくうちに、自然に失敗は少なくなり、お客さまと楽しくお話しすることの方が圧倒的に増えるようになりました。
新人の頃はどうしていいかわからなかった失敗も、今の自分はフィードバックできるくらいに成長しています。
失敗は誰にでもあるもの。
それを乗り越えてステキなアパレル店員へとなってくださいね。